SEO対策に携わる方であればYMYLという言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、その意味を知らないという方は意外と多いです。YMYLは、お金や健康などのコンテンツジャンルを掲載したWEBサイトの運営者であれば必ず知っておくべき言葉です。そこで今回は、YMYLとは何なのか、該当する分野や対策法について解説していきます。本記事を参考に、YMYLについて正しい知識を身に付けましょう。
目次
YMYLとは?
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略称で、Googleの検索評価基準をまとめた「検索品質評価ガイドライン」にある項目の1つです。このYMYLに含まれるジャンルに関しては、GoogleからのSEO評価が厳しい傾向があります。もし、この分野について間違った情報や悪意のこもった情報が表示された場合、ユーザーの生活レベルや健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、Googleは厳しい基準でwebサイトの評価を決めています。あなたが運営しているWEBサイトの評価を上げるには、GoogleからYMYLの信頼性があると判断してもらう必要があるでしょう。
YMYLに該当する分野
先ほどYMYLについて、「Your Money or Your Life」つまり「あなたのお金と人生」に関するジャンルだと解説しました。しかし、それだけだと実際どのような分野がYMYLに該当するのか分かりにくいと思いますので、具体的にどのような分野があるのかを解説していきます。YMYLに該当する分野は「ショッピング・金銭取引」や「金融」、「医療」、「法律」、「ニュースや国民への公式情報」、そして「その他の分野」の6つになります。それでは1つずつ解説していきます。
ショッピング・金銭取引
1つ目は、インターネットショッピングに関する分野です。例えば、WEBサイト上で物やサービスといった商品を購入するもの。実際に決済を行うページがこれに当てはまります。
金融
金融と言っても、それに該当する内容はさまざまです。例えば、保険や投資、不動産の購入はもちろん、年金や税金、クレジットカード、ローンなど。お金に関係する情報を掲載しているページは、すべてYMYLに該当します。
医療
人間の健康や病気、薬、メンタルヘルス、栄養など。医療分野に含まれる情報を掲載しているページも、YMYLの主な該当ジャンルの1つです。
法律
法律には、裁判や離婚を筆頭に、遺言書の作成なども含まれます。このような法律全般のジャンルは、ユーザーの人生を左右する場合もあるため、YMYLで厳格にチェックされています。
ニュースや国民への公式情報
ニュースや国民への公式情報は、YMYLに該当するジャンルの中でもかなり幅広いジャンルです。例えば、災害が起きた際の対応や政策、国が行う対応など、国に関わる情報はすべて該当します。
その他
上記に挙げた5つ以外にも、YMYLに該当する細かいジャンルがあります。例えば、養子や車の安全に関する情報、美白、ダイエット、債務整理など。中には、Googleが実際に挙げた例には入っていないジャンルもあり、WEBコンテンツを扱う際にはジャンルに関わらず注意をする必要があるでしょう。
YMYLへの対策について解説
ここまで解説して皆さんがもっとも気になるのは、「YMYLにはどのように対策すれば良いのか」ですよね。それでは最後に、YMYLへの具体的な対策法について解説していきます。
WEBサイト内の情報を充実させる
WEBサイト内で扱っているコンテンツのみを充実させるだけではなく、WEBサイト全体の情報を充実させましょう。信頼性の高いWEBサイトだとしっかりアピールできます。例えば、WEBサイト運営者の情報を開示する、お問い合わせページの設置、プライバシーポリシーや利用規約ページの作成、ほかにもECサイトならキャンセル・返金ポリシーの整備をしたり、受賞歴などの開示をしてみても良いでしょう。これらのコンテンツをしっかり管理し、信頼できるWEBサイトであることをアピールしましょう。
著者の情報を充実させる
運営しているWEBサイトで扱っているコンテンツが専門性のあるものの場合、「このコンテンツはどのような人が執筆したのか」がとても重要です。仮に今、あなたが医療情報の扱っているページを閲覧している場合、執筆した方が医療に精通している方ではなかったら信頼しにくいですよね。それと同じく、コンテンツごとにどのような方が執筆しているのか開示するのは、情報の信頼性を高めるうえで大きな意味を持っているのです。例えば、著者の専門性をまとめた分かりやすいプロフィールページを作ったり、著者のブログやSNSへリンクさせてみたりなど。著者の情報が、ユーザーやGoogleに正しく伝わるようにしてみましょう。
正しいコンテンツのみを扱う
当たり前ですが、不確かなコンテンツを扱っているとYMYLの影響を大きく受けてしまいます。そのため、作成したコンテンツを専門家にチェックしてもらうなど、正しいコンテンツのみを扱うように心がけましょう。
公的機関の情報を用いる
専門家によるチェックを受けるのが難しいという方は、公的機関の情報を引用してみるのも良いでしょう。それだけでも、コンテンツの精度はかなり高まります。ただし、他サイトのコンテンツをそのまま複製するだけのコンテンツは避けましょう。YMYLの影響を受けてしまうだけではなく、SEO対策をするうえでも大きな問題になってしまいます。情報を引用する場合は自分なりの意見や見解も加えてオリジナルのコンテンツとすることが重要です。
ユーザーの悩みに応えられるコンテンツにする
WEBサイトを運営するうえでは必須ですが、扱っているコンテンツがユーザーの悩みに応えられるものか、運営者は必ず確認しましょう。ただし、1つのジャンルに関するすべての内容をコンテンツに盛り込めば良いわけではありません。情報が多すぎると、ユーザーにとって閲覧しにくいコンテンツと判断されてしまいます。そのため、まずはコンテンツを閲覧するユーザー層を想定しましょう。その後、そのユーザーが抱くだろう悩みを解消する情報を盛り込み、コンテンツの質を高めていきます。そうすれば、自然とユーザーから信頼されるコンテンツが出来上がります。
HTTPS化を図る
WEBサイトのHTTPS化を図るのも、YMYL対策にとても有効です。WEBサイトの安全性・信頼度を、ユーザーに与える指標となるため積極的に行いましょう。
情報をコンスタントに更新する
WEBサイトで扱うコンテンツは、年月が経つにつれ情報も古くなっていきます。場合によっては、情報に誤りが出てしまうこともあります。そのため、掲載している情報はコンスタントに見直し・更新を行うようにしましょう。
Googleマイビジネスを使用する
店舗運営をされている方には、Googleマイビジネスを使用するのもおすすめです。Googleマイビジネスとは、Googleマップに自身の店舗写真を掲載したり、クーポンなどの表示が可能なサービスです。サービス登録の際にGoogleの認証を受けなければならないため、一定の信頼性を獲得できる効果があるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。WEBサイトを運営している方には、YMYLに関する知識が必要不可欠です。コンテンツの信頼性をしっかり高めてくことで、ユーザーやGoogleから高い評価を得られるWEBサイトにすることができます。YMYLに該当するコンテンツをwebサイトで扱っている場合は本記事で紹介した要素を参考にコンテンツを改めてチェックしてみるとよいでしょう。