バナー(Banner)とは、旗やのぼり、横断幕を意味する言葉です。インターネット上では広告や宣伝を担う「看板」のような役割を持っています。バナーのデザインや表示する場所によって、ユーザーに「クリックしたい」と興味を持ってもらえるかを左右する、とても重要なものといえます。
ここではそんなバナーのサイズについて、詳しくお話しします。形やサイズはさまざまあるため、最適なバナーを設置するためにもぜひお役立てください。
目次
バナーサイズの単位は?
バナーにはさまざまな形があり、〈120×600〉や〈240×400〉などと表記されていますが、これらの単位はすべてピクセルで表されています。この「ピクセル(px)」という単位、なじみのある言葉である一方で、実はよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ピクセルとは、「デジタル画像の最小単位」のことを指します。デジタルで表示されている画像を拡大していくと、細かなドット(点)からできていることが分かります。たくさん集まったドットのひとつひとつが色を放つことで、1つの画像を形作っているのです。ドット1個=1ピクセル、ドット100個=100ピクセルと表すことができます。また、このピクセルの大きさは必ずしも同じというわけではありません。表示するディスプレイのサイズによって、同じピクセルのバナーでも異なる大きさに見えるのです。
ディスプレイ広告のバナーサイズの種類
ディスプレイ広告に対応しているバナーサイズにはさまざまな種類があり、掲載先によっても異なります。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)とYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)
ディスプレイ広告の代表例として、GDN(Googleディスプレイネットワーク)とYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)が挙げられます。まずGDNとは、Googleの運営するディスプレイ広告のことです。GDNに広告を掲載することで、GmailやYouTubeをはじめ、Googleが提供するサービスや食べログなどのパートナーサイトに表示することができます。
一方YDNとは、Yahoo!の運営するディスプレイ広告のことです。YDNでは、Yahoo!の提供するYahoo!ニュースや、クックパッドなどのパートナーサイトに表示することができます。GDNとYDNでは使用できるバナーサイズが異なります。主なバナーの種類とサイズを見てみましょう。
レクタングルタイプ
レクタングルタイプは正方形に近い長方形の、比較的大きいバナーです。〈300×250〉サイズはレギュラーサイズとされ、パソコンにもスマートフォンにも対応できる、よく見られるサイズです。またこのサイズはGDN・YDNのどちらにも対応しています。
スクエアタイプ
スクエアタイプは正方形をしたバナーです。〈300×300〉や〈250×250〉などのサイズがよく見られ、〈300×300〉はGDN・YDNどちらも共通して使用できます。
スカイスクレイパータイプ
縦長の長方形で、ページ内の左端や右端に表示されることが多いバナーです。GDN・YDN共通のサイズである〈160×600〉・〈300×600〉のように、高さが幅の2倍以上かつ600ピクセル以上のものを指します。
バナータイプ
横長の長方形をした、ページの上部や下部に表示されることが多いバナーです。小さいサイズのものはスマートフォンでもよく見られます。〈480×60〉や〈728×90〉サイズはGDN・YDNの両方に対応しています。
モバイルタイプ
スマートフォンに対応した専用のバナーです。〈320×50〉サイズがよく見られ、GDN・YDNに共通して使用できますが、パソコンには対応していません。
Facebook広告に適したバナーサイズは?
最も有名なSNSのひとつであるFacebookでは、広告で推奨するバナーサイズが定められています。表示される場所ごとに詳しく見てみましょう。
Facebookフィード
Facebookフィードに表示するものとしては、サイズ〈1080×1080〉、アスペクト比(縦横比)〈1:1〉のスクエアタイプのものが汎用性が高いでしょう。Facebookフィードとは、Facebookの中央に表示されている部分のことを指し、近況アップデートや友達・グループの投稿など、常に最新の内容が更新されています。
Facebook右側広告枠
Facebook右側広告枠ではサイズ〈1200×628〉、アスペクト比〈1.91:1〉のバナータイプのものが推奨されています。この右側広告枠はパソコンにのみ表示されます。
Facebookストーリーズ
Facebookストーリーズとは、24時間だけ友達・フォロワーに対して投稿を表示できる機能のことです。Facebookストーリーズに広告を掲載することで、スマートフォンの画面いっぱいに表示することができます。サイズは〈1080×1920〉、アスペクト比〈9:16〉の縦長のものがおすすめです。
ひとことでバナー広告と言っても、その形やサイズはさまざまであり、ユーザーの受ける印象も大きく左右されます。ウェブサイトのイメージを決めるといっても良いでしょう。また掲載する場所によって推奨するサイズは異なります。しっかりリサーチした上で、それぞれの掲載先にあったデザインのバナーを作成することで、訴求力の高い宣伝を行うことができるのです。魅力的なバナーを作って、活用してみてはいかがでしょうか。