スマートフォンでインターネット検索をしたとき、AMPというアイコンが表示されたwebサイトを見た事がありますか？
これは、AMP HTMLにより構築されたwebサイトで、コンテンツを高速表示させる事ができるページという事を表しています。年々AMP導入による、表示速度の高速化技術は進化しており、世界的にも取り入れる企業が増加しつつあります。
そこで本記事は、普段何気なく使っているインターネットを便利にしてくれているAMPとは何か、仕組みやメリットについてご紹介していきます。

AMPとは何？

AMP（Accelerated Mobile Pages）とは、Googleが推奨しているモバイル端末でコンテンツを高速で表示させる手法のことを言います。モバイルユーザーがホームページを快適に利用できるように、2015年にGoogleとTwitterが共同で立ち上げを行なったオープンソースプロジェクトです。
日本では、プロジェクトの立ち上がりから早くも1年後の2016年に導入されています。
近年では、スマートフォンの浸透によりパソコン以外に身近でインターネットを使う機会が多くあり、年々利用率も増加傾向にあります。それに伴い、AMPはインターネットをスムーズに活用できるように取り入れられた便利なコンテンツです。

AMPの仕組み

AMPの仕組みについて結論から簡単に説明すると、GoogleやTwitterのサーバーにキャッシュすること（webページのデータを保存しておくこと）でページをクリックした際に読み込みを行わず、用意しておいたキャッシュを表示させる事により、読み込み時間を大幅に削減するという仕組みになっています。

詳しく解説すると、通常ではGoogleなどで検索しwebページにアクセスする際、検索結果に表示されたリンクをクリックしてから、サーバー上の画像やファイルなどを読み込んでいます。そのために、読み込みをするのに時間がかかってしまいます。ですがAMPを実装する事で、webページがキャッシュとして保存され、webページを訪問するたびに読み込みを行う必要がなくなり、ページを速く表示できるようになると言う事です。

AMP導入によるメリットをご紹介！

それでは、AMPを導入する事によるメリットを３つご紹介していきます。

①サイト表示スピードが速くなる
②データの転送時に負担にならない
③ページが見られやすく、検索結果で上位表示されやすい

①サイトの表示スピードが速くなる

AMPを実装すると、従来の表示速度より約４倍速くなると言われています。
みなさんもインターネットを使い調べ物をしたさい、ページの表示速度が遅いとページから離脱した経験があると思います。そこでAMPを導入する事により、待ち時間が少なくなり、より快適にページを閲覧する事ができます。サイトを作成した人はページが見られやすくなり、閲覧する人は快適にページを見る事ができるため、双方にメリットがあります。

②データの転送時に負担にならない

AMP実装によりデータ量が１/１０になり、転送する際のデータ量が少なくなるというメリットがあります。ユーザーの中には、毎月のデータ通信量に制限がある人もいると思います。データ容量が少ないと言うことは、ユーザーにとっても少ない通信量で利用でき、通信量を気にする事なくインターネットを活用できるというメリットもあります。
また、AMPのガイドラインに従って記述されたHTMLやCSSのデータ容量が少ないことが、ページ読み込み時の時間短縮にも貢献しています。

③ページが見られやすく、検索結果で上位表示されやすい

AMPを導入する事により、ページが速く表示されると離脱率が低い傾向にあり、ページを見てもらえる確率が高くなると言うメリットがあります。また、読み込みが早いページとGoogleに評価され、検索結果の上位に表示されるという恩恵も受ける事ができます。とはいってもAMPを導入したから上位表示をされ、すぐに多くの人に見てもらえるわけではないので、コンテンツの中身を最適化しながら、SEO対策をしっかりしていきページを閲覧してもらえるようにしていきましょう。

現時点では、検索順位上昇に大きく影響しているわけではないですが、AMPを導入する事により、評価が高くなり将来、検索順位が大幅に上がるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか？Googleが推奨しているAMPとは何か、仕組みやメリットをご紹介しました。
現在では、ニュースサイトや情報サイトで多く利用されていますが、今後商品を販売するECサイトにも展開していく動きもとられているため、より身近にAMPを感じ、活用する事ができるようになっていきます。

また、世界中でインターネットや通信を利用する機会が増加しているため、今後さらにインターネットの利用が増加すると、ネットワーク回線がパンクすることが予想されます。そこで、通信量を軽減してくれるAMPを導入する事によりネットワーク回線のパンクを回避することもできます。AMPを理解しうまく活用していくことで、現代では欠かせないインターネットをさらに便利にしてくれます。