あなたは、カゴ落ちとは何かご存じですか。この記事では、カゴ落ちとは何か、ECサイトにカゴ落ち率の平均やそれを防ぐ方法までも、消費者目線から徹底解説いたします。ネットショッピングするとき、カートに入れて保留にしている人が多いので、買う側の心情を分析し、この記事を参考にして、ぜひより良いサイト作りをしてください。
目次
カゴ落ちとはなに?原因も知っておこう!
カゴ落ちとは?
カゴ落ちとは、ネットショッピングに訪れたお客様が「カートに入れる」「この商品をかごに追加」などのボタンを押し、カートに入れたのにもかかわらず、購入の手続きをせずにサイトから離れてしまうことを「カゴ落ち」といいます。別名「カート放棄」ともいわれています。
カゴ落ちはなぜ起こる?
カゴ落ちにはさまざまな原因が考えられますが、今回は主な理由をご紹介します。
・他のサイトでもっといい商品を見つけた
・決済までの手順がよくわからなかった
・アカウント情報やクレジットカード情報を打ち込むのに抵抗がある
・お届け日までが長い
・配送料や手数料がかかる
このようにカゴ落ちの原因は、サイトの使いやすさから、そのサイトへの信頼、商品が届くまでの日数、他者のサイトとの比較まで幅広いものがあります。これらを防ぐには、ひとつひとつを細かく分析し、試行錯誤して改善する必要があります。
カゴ落ち率の平均はどのくらい?
カゴ落ちを防ぐための対策を話す前に、カゴ落ち率の平均はどのくらいなのかみていきます。いったいどのくらいの確率で、カゴ落ちは発生するのでしょうか。
日本では、株式会社イー・エージェンシーによる平均68.2%という調査結果が報告されています。約7割の人がカゴ落ちをしているというのが、現在のECサイトの状態なのです。
もしこの確率通りにカゴ落ちが発生しているとすると、売り上げ収益に換算すると約2倍以上も損をしている可能性があるということです。カゴ落ち機会の損失を少しでも防ぐために、早急に見直すべきだといえるでしょう。
カゴ落ちを防ぐための対策!
Google Analyticsを活用する
約7割の人がカゴ落ちをしているというのは、あくまで平均値です。カゴ落ちの対策について考えるのであれば、まず初めに「アクセス解析ツール」として有名なGoogle Analyticsを活用することをおすすめします。自社のECサイトで実際にどの程度のカゴ落ちが発生しているかを確認できるからです。これにより、どのくらいの機会損失額があるのかがわかり、対策をすればどの程度の増収が見込めるかがわかります。機会損失額のほかにも、カゴ落ちが多い商品や離脱率の高いページなどの特定も可能です。
購入画面へのページを必要最小限にする
購入者は購入するまでにたくさんのページがあると、気持ちが変わってしまい、「やっぱり、買わなくていいや」と思ってしまいます。最近では、スマートフォンから購入するユーザーが増えている傾向にあるので、スマートフォン画面での購入プロセス・フローが簡単にするなど工夫が必要です。余計なページは削り、他のECサイトにより早く購入できるという付加価値をつけてあげましょう。
購入画面の手順をマニュアル化し、分かりやすく説明する
「購入手順が複雑で、どこを押せばよいか分からない」という人も意外と多いです。ネットショッピングを利用することが少ない人は、「どこを押せば購入できるの?」と思ってしまい、Googleで購入の仕方を検索する人が多いです。ネットショッピング初心者向けに図や箇条書きで説明するとよいでしょう。
アカウント登録なしでも購入できるようにする
「これ購入しよう。えーアカウント登録しないと買えないの~!?うーん、やっぱりいいや」というように登録までの手順が面倒だと思われてしまったら、一気にカート離脱率が高くなってしまいます。他のECサイトと差別化を図るためにも、新しい決済方法を取り入れましょう。例えば、Amazon Payなど、個人情報を新しく入力しなくても、購入ができる決済サービスを導入するといいかもしれません。
サイト管理とセキュリティへの取り組みを怠らず、安心なECサイトに!
サイト管理については、掲載している情報をこまめにチェックし、お客様に管理不足と思われないようにしましょう。また、セキュリティについては、運営する上で基本知識が必要であったり、SSLサーバー証明書の取得が必要になるケースがあります。セキュリティに関する説明するページをサイト内に設けるとお客様が安心するでしょう。日々の努力がサイトへの信頼を高めます。
まとめ
カゴ落ちしてしまう原因はなにかをしっかり分析し、日々サイトを改善していくことが売れる商品を買ってもらえる、貴重な機会を逃させないサイトを作り上げます。
「原因・分析→適切な対策を行う→売り上げアップ」
この順序でカゴ落ちを徹底的に減らして、売り上げアップを目指しましょう。