マーケティングに関わる方は、「ブランディング」という言葉を聞いたことがあると思います。しかし、ブランディングについて説明するとなると、詳しく理解してない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ブランディングとは何か、ブランディングの活用法などをご紹介していきます。
目次
ブランディングとは具体的に何のことを指すの?
結論から話すと、ブランディングとは、「ユーザー(顧客)に共通したイメージ(価値)を持たせ、購入したい」と思わせることを指します。ブランディングにおいては、いかに買い手が商品やサービスに価値を感じているかということが大事になっていきます。
この言葉からわかるように、顧客に提供する商品やサービスの価値を認識してもらうことで、高級ブランドだけではなく、どんな商品やサービスでもブランドとして認知してもらうことができます。企業がブランディングに重きを置くのは、顧客から価値や信頼、共感を得ることができ、ファンやリピーターになってもらえることで、結果的に売り上げにつながるからです。サービスや商品を利用する顧客がどう思うかによって、ブランドとして確立できます。
ブランディング戦略の立て方
ブランディング戦略について理解したところで、続いてはブランディング戦略の立て方を4つのステップ(段階)で解説していきます。
【4つのステップ(段階)】
・ターゲットを絞る
・ポジションや自社の強みを考える
・消費者からどういうイメージを持たれたいのか考える
・認知してもらう活動
ターゲットを絞る
戦略を立てる上でまず重要なのが、ターゲット(消費者)を絞ることです。商品やサービスをどんな人に伝えたいのかを深く、徹底して探ることが大切になってきます。と言っても、「深掘りすると万人受けしなさそう」と思いますよね。実は、むしろ逆です。
たとえば、「20代の男性」のようにざっくりと決めてしまうと、20代男性という共通したイメージは持つことができますが、それ以降の深掘りができていないため、いざ消費者が購入しようとしたとき「商品やサービスを買う特別な何か」がなく、有名な会社の商品やサービスの方が信頼できるしそっちを買おうとなってしまいます。
ですので、消費者が必要としているものを思い浮かべ、消費者が求めているものや、消費者から共感してもらえるものを具体的に考えていくことが大事になっていきます。
自社の強みを考える
続いては、自社にしかない商品やサービスの強みを考えます。商品やサービスを販売しようとした時に、必ず競合(ライバル)となる存在がいます。そこで、自社にしかできない、自社にしかないという「強み」を考える事により、顧客が選ぶ時に他社と差別化でき、選んでもらえやすくなります。
また、「自社にしかない強み」があるとブランドの価値を確立でき、認知してもらえる確率も上がります。自社の強みを考えることがブランディングをする上での核となる部分とも言えます。
消費者からどういうイメージを持たれたいのか考える
自社の強みを明らかにしたら続いては、消費者からどんなイメージを持たれたいのか、また企業側はどういう価値を提供したいのかを考える必要があります。ブランドは自社らしさを持つことこそが核となり、とても重要な部分となります。
そこで大事になってくるのは、他社と差別化し選ばれる商品、サービスにするために自社の強みを組み込むようにしましょう。
認知してもらう活動
以上の3つができたら、最後は認知してもらう活動をすることです。実際に商品やサービスを作り広く宣伝していきましょう。せっかく作ったブランドも多くの人に知ってもらわない事には、ブランディングを成功させる事ができません。広告として主な方法は、CM・雑誌・SNS・SEO、最近では動画などといった方法がとられています。
広告に利用する媒体によって費用やユーザーも変わってくるので、最適な方法を探り発信していきましょう。
消費者に「この商品、サービスはこの会社」とイメージしてもらえれば、競合との差別化ができ、選ばれるものになります。
ブランディングの活用術とは?
ブランディングについて理解したところで、続いてはブランディングの活用術についてご紹介していきます。最近では、TwitterやInstagramなどのSNSや動画メディアでもブランディング戦略を活用する事ができます。
SNSや動画を活用して、どのような内容を発信していくのか具体的な閲覧者を絞り、価値を与える発信をすることでブランドとして確立する事がでます。
上記では、主に企業でのブランディング戦略についてお話ししてきましたが企業だけではなく、個々の事業や個人でも活用している人が増えています。年々利用者が増えているので、うまくSNSや動画を活用しブランディング戦略をしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?ブランディングを成功させるためには、深掘りされた戦略が必要不可欠となってきます。
ブランディングが成功すれば、広告に費用をかけずに売り上げが確立でき、新しいユーザーを獲得することもできます。自社しかない強みや消費者にとって価値あるものは何か考え、分析し、商品やサービスを市場に浸透させていきましょう。